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いわし・ステーション

映画と本と音楽と人生

綺麗ではない池、決して、綺麗ではない植物

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こんにちは、ひとやすです。

 

蒲の穂の咲く池

そこは、たくさんの蒲の穂が咲いている池だった。蒲の穂は、咲くでよいのかはよく知らないけれど。

 

根っこの部分は池の水中にあり、そこから茎が伸びて水面から出ている。『蒲の穂』は印象的な形をしている。だから、つまり、そのままだけど、印象的だった。

 

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印象的というより、より率直にいえば、少し気持ちの悪い植物かもしれない。生理的に受け付けないと思う人もいるかもしれない。

 

でも、ぼくは蒲の穂が好きだ。なぜだろう?わからない。しかし、あれを見るとなんだかウキウキする。なんでだかは分からないけれど。

 

綺麗ではない池、決して、綺麗ではない植物

なんとなく、さらさら、さらさらと、風が吹いていたように思う。ぼくは、そのとき、幼稚園生だったのだろうと思う。

 

それとも、幼い頃、病院に入院していたときの記憶だろうか。少し歩いたところに、池があった。外出したということは、入院していたときの記憶ということはないか。

 

決して、綺麗な池ではなかった。そして、その池には、たくさんの蒲の穂が生えていた。ぼくは、幼かったから、初めて見るその奇妙な植物に、すごく原初的な興味を持ったのである。

 

決して、綺麗ではない池、決して、綺麗ではない植物。ぼくは、世界は、いろいろと、知らないことに満ち満ちていると思った。

 

さらさらとした風は、蒲の穂を揺らしていたように、記憶しているけれど、微かな風であったから、実際には蒲の穂を揺らす程の風ではなかったかもしれない。

 

幼い頃の記憶、なぜ、そんなことをいまだに覚えているのだろう?あの池であの蒲の穂をみたとき、ぼくの傍らには誰かがいた。女性だった。

 

母ではないと思う。幼稚園の先生だろうか、看護師さんだろうか。まあ、別段、どうということではないのだけれど。

 

 

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